日中アニメ産業連合会



 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 














 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ACG産業がもつ「経済」と「文化」のソフトパワー

現在の日本は、バブル経済崩壊後の政治システム硬直化により長年の国民マインドが沈下、政治・経済・文化の停滞が各所で見られ、国力全体のパワー低下が顕著になっています。
しかし、一方で、過去に蓄積されてきた産業経済の技術力そして、豊かな文化資源は世界でもいまだに評価されるところも多く、この「資産」が現在の日本再勃興のための最後の砦となっていることは明白であると考えます。

隣国との関係をみれば、中国との政治交流・文化交流は停滞気味な中で、経済交流は盛んになっていると言われてきました。近年「政治・経済・文化」において疲弊した日本の地位評価は、中国からのみならず世界においても相対的に低下しており、また、中国独自の強力な産業振興策による経済と国力の興隆は明白であります。そして、中国経済は、主に内需に依存することのできる産業分野では、部分的には中国は日本に頼らない成長モデルを築きあげつつある状況です。

しかしながら、この「経済」が発展すればするほど、産業の上流から下流まで、企業は密接に連携するようになり、結果的に、中国経済のサプライチェーン・バリューチェーンは日本経済との密接なかかわりを保持し続ける重要性に気づいてきています。これが、経済交流だけについては日本と中国は盛んであると言われる要因であるわけですが、重要なことは、この現況は絶対的な強さを持った日本の産業基盤に基づいたものではなく、これまでの日本経済繁栄の蓄積からサプライチェーンの重要構成要素(特殊な特許や特殊な技術を持った企業など)が日本にまだ残っているからにすぎません。

また文化面に目を向ければ、現段階においても中国に欠けているもの、それは日本が歴史的な「資産」として保持し続けている「文化発信力」。この「文化的」資源よって、なおも中国は日本に対して尊敬の眼差しをむけ続けていることも事実です。

「政治」のみでは、日本と中国の双方にとって最良の回答をみつけることは時間がかかるものの、「経済」と「文化」においては、双方にとっての国益と協力関係を模索するべき段階と考えます。
とりわけ、この模索は日本にとっては重要な産業基盤が残っている今の先進国としての最後の活路であり、また中国にとっては先進国入りする最初の方向性でもあり、「経済」と「文化」というキーワードの中で、日本と中国が結びつく新しいビジネスモデルと新しいカルチャー構造が双方に需要とされる段階となったことを意味します。日本は、今まだ残っているが将来消失してしまうかもしれない「経済」における持続的な重要性を再確立するために、そして中国は、今まだ保有していないが総合的な大国として将来必要となる「文化」における重要性を初めて確立するために、双方の利害が一致する段階です。

また、さらに重要な点は、この「経済」と「文化」の融合体とは言うまでもなく、いわゆる「ソフトパワー」の原義であり、その源泉であることです。
すなわち、ビジネスモデルとカルチャー構造の複雑に絡み合ったものをソフトパワーと捉えるならば、日本のソフトパワーと中国のソフトパワーをまずは確実に認識・相互理解をおこない、「経済」と「文化」がつくりだすソフトパワーの発展の過程を検討することが、具体的な両国関係の道筋・ビジョンを描くことになるでしょう。

□ 日本のACG産業がもつソフトパワー

ACG(アニメ・コミック・ゲーム)産業は目下、こうしたソフトパワーの代表であり、日本においては長らく純粋文化としての範疇にありましたが、近年のメディア技術の進歩により、ACGは重要な知的財産・コアとなる産業としての地位を緩やかにではありますが確立してきました。
我々社団法人が目指す目的はここにあります。ACGという日本がこれまで培ってきた「文化的」なACGの側面を保持しつつ、また、「産業的」なACGの確立を、世界の他国にさきがけて日本で研究開発し、またその確固たるビジネスモデルを築きあげることにあります。
これにより、我々社団法人が現代の日本においてソフトパワーたりうるテクノロジーのうち最も有望視されるACGをグローバル規模で成長させることを目指すのです。
ただし、我々社団法人は、日本のACG産業ベースのソフトパワーはグローバルレベルに於いては、我が国一国だけでは成し得ないと考えます。これはひとつには、中国や韓国等のACG産業の発展がめざましく 技術的なキャッチアップが激しいものであるからです。またひとつには、人工や国土資源的にも脆弱な日本は、技術を有しながらも一国内の需要だけに頼っては、その技術が大規模商業化するまでに至らず、広大な市場をもつ中国、アメリカ、インドのACG産業と将来的に競争力を維持することができません。

□ 日中のACG産業ソフトパワー連携の重要性

一方、中国のACG産業は政府新興政策のもと急激な発展を見せていますが、その政治体制の特殊性から、アクセルとブレーキを両方同時に踏みながら施行され、大きな進歩の可能性を持ちつつも、国内だけではブレーキの要素も混入し、グローバルレベルで競争力のある産業に育つのに時間がかかる可能性が高いと考えられます。
その中において、日本のACG産業の技術を手に入れることは望まれることであり、ACG産業の速度を加速させたい中国にとっては、日本は最適なパートナーであるといえます。
同時に、中国独自の文化発信力も、先進国の階段をかけのぼる中国にとっては重要な要素であり、中国の産業と文化、これもまたソフトパワーを発揮する、いや発揮せざるをえない状況になってきていると言えます。
ACG産業というキー産業を用いながら、日本のソフトパワーとの連携が中国にとっても、「経済」「文化」の両側面から望まれているのです。

日中ACG産業にたいする社団法人アニメ産業連合会の3stepビジョン

Step1
日中ACG産業分業の可能性
「COOL JAPAN」×「COOL CHINA」=「COOL ASIA」の基礎を構成


□ 日中ACG産業における経済面から見た分業
日本のACG産業の技術は世界でもトップレベルを誇ります。特に、アニメーションの分野では世界の草分け的な存在であり、全世界に対して商業化された著名作品のブランド力は、極めて強いバリューを有します。そして、その現場レベルで培われた技術は、今もなお日本の高い技術力を維持する源泉となっています。
しかし、中国の安価な労働生産力、そして中国の国内需要という経済的資源に対しては、絶対的に競争劣位をもとめらます。中国にとっては、日本のACGについての技術を、そして日本にとっては中国の労働生産性と中国内市場を、ともに分担するような分業構造が、双方にとっての有益な協働動機となります。
ただし、中国内の制度未整備等に対応するために、海外直接投資の具体的なフレームワークを検討することが、日本企業が中国進出する際の「障壁」を取り除く鍵となるでしょう。我々社団はその法的な枠組をジョイントベンチャーとして振興することを提唱します。

□ 日中ACG産業における文化面から見た分業
日本はACGによって、真の意味でCOOL JAPANをこの数年世界に向けて発信してきました。伝統的な文化、そして現代的な文化、それらすべてがCOOL JAPANです。
これらは、我々社団法人の正会員でもあるCOOL JAPAN社が推進してきました。
しかし、この「黎明期のCOOL JAPAN」は文化のみのベースであり、これは産業新興もともなった、同時に外交的な調整力も含意した、ソフトパワーの種にすぎませんでした。そこで、これら文化に対してグローバルベースの産業振興という要素を乗算することにより「発展期のCOOL JAPAN」として、日本産業の新興も含意されるべきだと我々社団は考えます。
同様の概念において、中国では、「黎明期のCOOL」もまだ開発されていない段階だといえます。文化大革命以降、多くの経済的な発展を遂げた中国ではありますが、一度衰退してしまった文化の種を発達させることは容易ではありません。
しかし、いままさにACGという産業のもとで中国が伝統的な文化と現代的な中国文化を発信できるように「COOL CHINA」が芽吹こうとしています。
この「黎明期のCOOL CHINA」を「黎明期のCOOL JAPAN」を経験した日本を知っている我々社団が援助し、さらには中国のACG産業振興も達成することで「発展期のCOOL CHINA」とすることが可能になるのです。
文化面として、この中国初の「COOL CHINA」をまずは日本において発信し、同時に日本初の「COOL JAPAN」を中国において発信します。そして、「COOL JAPAN」と「COOL CHINA」のインタラクションから、国境にとらわれない「COOL」すなわち、「COOL ASIA」の基礎を築き上げます。

Step2
COOL黎明期から産業振興をともなったCOOL発展期へ


次に目指すのは、「発展期のCOOL JAPAN」と「発展期のCOOL CHINA」を構築する段階です。それぞれ「黎明期」であったものを、両国が相手国の力を借りながら、自己満足に陥らない、産業振興をともなった「発展期」に入ることを目指します。
具体的には、ACG産業において海外直接投資をジョイントベンチャー等によって成立させ、日中ジョイントACG企業を多数輩出します。これによって、COOL黎明期からCOOL発展期に至ります。ビジネスモデルをともに構築し、中国政府・中国企業・日本政府・日本企業の4者が一体となったサプライチェーンを築くことで、双方が補い合いながらACG産業を共に発展させていきます。

Step3
有機的ソフトパワー連合体としての「COOL ASIA」の構築


「発展期のCOOL JAPAN」と「発展期のCOOL CHINA」が理想的な段階に入ります。
世界でも、もはや文化だけにとどまらない、産業新興と確立されたビジネスモデルであるACGにおける「COOL JAPAN」と「COOL CHINA」が認知されます。同時にこれらは、アジアの中心国家である日本と中国のひとつの産業の融和であり、これがソフトパワーの強い源泉となってくる段階です。我々社団は、この段階にいたったときには、近隣のアジアもともに協業パートナーとして組み入れ、ついには「発展期のCOOL ASIA」を構築します。
時間の経過とともに、「発展期のCOOL JAPAN」「発展期のCOOL CHINA」そして「発展期のCOOL ASIA」は、さらに有機的なソフトパワーの連合体となり、「理想のCOOL ASIA」が目指されます。
こ段階で、文化と経済だけであった、「COOL」は、ソフトパワーの発展により、政治的な安定性も外交的に達成することを望みます。

そして、我々社団法人が目指す成果は、政治・経済・文化にたいする以下の貢献にあります。

政治「日本と中国の二国間の協調を実質的に推進させることに貢献」

経済「ソフトパワーにより、生産力・技術力・価格競争力・ブランド力の強いChina、Japan、ASIAのACGが世界市場で競争力を持つことに貢献」

文化「ソフトパワーをベースにしたグローバルASIAアイデンティティーの確立に貢献」

 


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